
無明

解題
迷いと言うものを、無明とまず表現しています。明かりがないもの、それを迷いと言う。つまり照らせば良いんです。
具体的には、①無いものをあると思ってる、②真相を知らない、③快苦を物質の中にあると思ってる。、④生命は物質に支配されていると思ってる、という4種類の「迷い」を挙げています。
①②はいいですよね。「誤解」。これは光をあてて、真相が顕われれば解ける。③は不思議ですよね。快苦、というものは感覚です。感覚はこれまでのところ、本質ではない、実在ではない、と書かれてきました。だから、物質に感覚が付いているのは納得がいくところ。(物質も実在ではないので)
それをここで否定しています。これはどういうことか?
快苦そのものを実在ではないとしているのだと、(私は)思います。物質に快苦があると思うのは間違い。じつはその前に「快苦がある」と思っているのがもう、間違いということ。しかし、まてよと。
感覚 ∋ 快苦 (快苦は感覚の一種)
で良いのでしょうか?
感覚ではない快苦はないのかっていうことです。
単に快苦はまぼろしじゃ、で終わらないのが甘露の法雨のすごいところです。
感覚ではない快苦があるとすればそれは何か?
相互作用や条件によらずに快楽があるとすれば、それは、ア・プリオリな快楽です。実在が実在するということを喜ぶ姿です。この喜びは壊れない。外部条件が揺るがすことのできない快楽ですね。。。
一方、感覚ではない苦しみはあるのでしょうか?
有るとすれば、それは実在がその存在を苦しむことですが。。。
この続きを読んでいけば、そういう苦しみは否定されます。
我々実在は、本来的に苦しまないものなんですね。
左枠内 508文字
右枠内 684文字